西武ホールディングス(HD)とアルム(東京都渋谷区)は7月1日、鉄道駅施設内では日本初となるPCR専門のクリニック「チームメディカルクリニック池袋」を池袋駅構内(西武南口)に開院する。西武グループが展開する事業にアルムの健康、医療ICTソリューションを導入することでウィズコロナ時代の新しい日常に対応した事業の開発を推進する。
両社は2月以降、プリンスホテル、西武ライオンズにおいて健康、医療ICTソリューションによる取り組みを推進している。西武鉄道でも協業を開始し、西武鉄道沿線に住む人、西武線を利用する人にこれまで以上に安全、安心に生活できる環境の提供を目指している。
チームメディカルクリニック池袋では、アルムが開発、提供する救命、健康サポートアプリ「MySOS」や、地域包括ケア推進ソリューション「Team」(自宅、宿泊療養患者の管理システム)の活用で、PCR検査の予約から結果通知および陰性証明書の発行をデジタル化。証明書は、海外渡航前に必要な陰性証明書として利用できるほか、英語書式をはじめ複数の国のフォーマットに対応している。
また、新型コロナウイルス感染症に特化したサービスとして新たに開発された「あんしんPCR補償サービス・コロナケア」をセットし、医療機関側が利用するTeamと保険代理店が持つデータとの連携を実現。「PCR検査の結果が陽性だった場合の補償をいち早く実現することを目指す」と関係者。
検査受付時間は午前9時30分から午後6時まで。休業日はない。
このほか、両社はエキナカ、コンビニ「トモニー」54店舗でPCR検査キットの試験販売(6月29日から9月30日まで予定)、全国41のプリンスホテルで数量限定のPCR事前検査付き宿泊プランの販売(7月21日まで)を行う。