東日本大震災で被災した福島県いわき市の高校生らが、観光誘客で地元を盛り上げようとバスツアーを企画し、エイチ・アイ・エス(HIS)が「TOMOTRAinいわき バスツアー2日間」を造成した。ツアーには高校生も同行し、被災体験などを話すことになっている。ツアー第一陣が25日、同市に向けて出発する。
同社によると、昨年夏にソフトバンクがアメリカの大学で実施した被災地の高校生対象の留学プログラムに参加した高校生のうち、同市在住の8人が、地域貢献やリーダーシップなど、学んだことを地元で生かそうと任意団体「TOMOTRA(トモトラ=TOMODACHI TRABEL)」を結成。
同社が昨年12月、スパリゾートハワイアンズで開いた社員研修にTOMOTRAの高校生を招き、参加した高校生がツアー企画を発表したことを契機に今回のツアーが実現した。
ツアーは、震災の被害を受けても立ち上がり、懸命に前へ進む同市の現状を紹介する内容。具体的には、伝統工業の和紙作り、名産品のかまぼこの製造体験、スパリゾートハワイアンズでのフラダンス体験や講演などが組み込まれている。訪問先などのツアー内容も高校生らが考えた。
旅行代金は2万2800円から。今後、6月1日と7月6日出発の2回、予定されているが、7月分はすでに満席。問い合わせはHIS国内バスコールセンターTEL050(5833)2811。