藤田観光(東京都文京区)は、健康機器メーカーのタニタ(同板橋区)など3社と共同で、睡眠の質にこだわった「安眠ルーム」を開発した。藤田観光が運営するビジネスホテル2館に設置し、12月15日から「安眠プラン」の販売を始めた。付加価値を高めて健康に関心を持つビジネスマンの利用を取り込み、他のホテルとの差別化を図る。
安眠ルームを設置したのは、ホテルグレイスリー銀座(同中央区)とホテルグレイスリー田町(同港区)。安眠プランでは、安眠ルームの宿泊客にオーストラリアの大学が開発したアロマオイルスプレー(2.5ミリリットル)と「眠れるCD」1枚をプレゼントし、CDプレーヤーを貸し出す。
アロマオイルでストレスや興奮時に活発になる交感神経の活動を抑制、CDから流れる自然音中心の穏やかな旋律が心地よい眠りに誘導する。
睡眠の状態はタニタの睡眠計で計測し、インターネットの特設サイトから、宿泊時の睡眠点数、睡眠グラフ、快眠アドバイスを確認できる。
安眠プランは1泊8千円から(消費税、サービス料、都宿泊税込み)の料金設定で、各ホテル1日2室。藤田観光では、1月15日までを「スタートキャンペーン期間」と位置付け、宿泊客に好評なら提供ホテルの拡大を検討するとしている。