群馬県の草津温泉は2日、東京・丸の内のトラストタワーN館で、旅行業者やマスコミ関係者ら約80人を集め、「湯畑」の再開発や草津温泉観光協会、同旅館協同組合など各団体の活動を紹介した。黒岩信忠町長ら町の有力者が全員顔をそろえる力の入れ具合で、初めての試みとなる。
冒頭、主催者を代表してあいさつした観光協会の山田寅幸会長は「今回約35人のスタッフが草津PRのために上京した。各プレゼンテーションを通じて草津の魅力をアピールする。ぜひ良さを知っていただきたい」と述べた。
町、観光協会、旅組、商工会・飲食店組合、自然公園財団、草津観光公社が手掛けている事業の説明や今後のイベントなどを紹介した。
現在、湯畑周辺の整備計画が進められており、その第1弾として4月に「御座之湯」がオープンした。来年春に「湯路広場」が完成し、15年春に「熱の湯」がリニューアルオープンすると、湯畑を取り巻く環境は大きく変わる。黒岩町長が掲げる「最大の誘客対策は魅力あるまちづくり」が着実な進展を見せている。
このほか、西の河原公園の整備事業や「華ゆら化粧品」のPR、商工会による商店の空き店舗対策などについて説明された。
イベントも目白押しで、草津温泉感謝祭(8月1、2日)、熱湯マラソン(9月8日)、ジャズフェスティバル(10月5日)、ツールド草津(来年4月)などが予定されている。また、「地産地消グルメコンテスト」(仮称)を新たに実施する方針も明らかにした。
町長は「町は温泉と高原、文化とスポーツを柱にまちづくりをしている。観光の魅力をさらに高め、年間入り込み客数を現在の約280万人から早期に300万人に持っていきたい」と抱負を述べた。
懇親会で草津踊りを披露する湯の華会のメンバーとゆもみちゃん