9月9、10の両日、神奈川県箱根町の仙石原文化センターで「はこね学生音楽祭」が開かれる。01年に始まった音楽祭も今年で7回目。毎回200人を超える学生が全国から集まるため「町の活性化のみならず、宿泊客増という効果もある」と高橋正美・はこね学生音楽祭実行委員長(富士箱根ゲストハウス)は言う。
箱根といえば正月の箱根大学駅伝が有名だが、実行委は「駅伝に続く学生たちの伝統行事に育てていきたい」と意気込む。
同音楽祭は全国から応募し、1次審査(書類・テープ審査)をパスした学生たち12合唱団、約220人が課題曲である「箱根八里」などを熱唱し、大賞にチャレンジする。9日の2次審査会を経て、10日の最終審査会で大賞が決まる。大賞には箱根寄木細工トロフィーと、副賞として音楽活動支援金が贈られる。
参加校は京大、国立音大、慶大など。町観光協会を通して宿泊申し込みをした合唱団には宿泊助成金として、1人に付き2500円を補助する。ちなみに、昨年は都留文科大合唱団が最優秀賞に選ばれた。
「観光地振興、誘客宣伝、自治体メセナ」を目的として始まった同音楽祭。高橋氏は「町の観光の現状は決していいとは言えない。音楽祭を箱根観光の活性につなげたい」としている。