台湾アジア太平洋国際温泉観光協会日本大会が6月19日、秋田県仙北市の田沢湖高原温泉郷の駒ケ岳グランドホテルで開かれた。台湾側は同協会の周水美理事長、台北駐日経済文化代表処の謝長廷代表ら約50人が参加。日本側は中島英史・秋田県副知事、佐藤和志・田沢湖・角館観光連盟会長をはじめ温泉関係者など約110人が出席した。
同協会は、日本と台湾の温泉地の観光産業の振興を図ることを目的に2015年10月に設立。会員は毎年、台湾の北投温泉で開かれる温泉祭りに参加するなど交流を深めている。
また、仙北市の玉川温泉と台湾の北投温泉は、同じラジウムを含む北投石が産出される縁で交流が始まり、温泉提携協定を締結してから今年で30周年を迎える。
講演した門脇光浩仙北市長は「協定締結がきっかけで、市民の間に国際交流の重要性と温泉の効能を通した健康増進の気運がさらに高まってきている」と述べた。
周理事長は、玉川、乳頭、田沢湖高原などの温泉の感想について「日本を代表する『秘湯』の風情は懐古的で魅力がある。また来日したい」と語った。
大会では、温泉や文化、医療などのヘルスケア産業の創出を目指した事業計画と、湯湯治療養文化について意見交換も行われた。
来年の大会は中国・厦門で開かれる予定。