福島県は11日、東京・飯田橋のホテルメトロポリタンエドモントで旅行会社やマスコミ関係者らを対象に、「ふくしま七転び八起き観光キャラバン・交流会」を開催。10月から来年3月まで実施する「ふくしま秋・冬観光キャンペーン」を中心に、県の魅力をアピールした。交流会には内堀雅雄知事も駆けつけ、キャンペーンの成功を誓った。
2015年のデスティネーションキャンペーン(DC)、昨年のアフターDCで同県の入り込み客数は大きく増加し、東日本大震災前の9割まで回復しているが、「教育旅行とインバウンドがいまだに厳しい状況が続いている」と内堀知事。10月からの秋・冬観光キャンペーンで「持続可能な観光推進体制の確立」を図るとしている。
原発事故の影響で入り込み客数の地域差もみられるが、県内全域の観光地の放射線量は安全な数値で推移している。
来賓の水嶋智・観光庁次長は、福島県の風評被害を払拭し、教育旅行の誘致に協力するなどと述べた。JR東日本の日野正夫常務は、鉄道などのインフラ整備を進めるとしたほか、魅力ある旅行商品の造成と集中販売を参加した旅行会社に呼び掛けた。
日本旅行の丸尾和明会長が乾杯の発声をし、出席者は県の食材を使った料理に舌鼓を打った。