体験型観光に積極的に取り組み、成果を上げている地域の事例や課題を議論する「全国ほんもの体験フォーラムinふくい」が来年3月20〜22日の3日間、福井県で行われる。フォーラムの主な開催場所となる同県の美浜町で9月27日、そのプレイベントにあたる「ほんもの体験フォーラムin美浜」が開かれた。
全国ほんもの体験フォーラムは、04年の長野県・飯田大会を皮切りに毎年開催。次回の福井大会で6回目を迎えるが、プレイベント開催の前例はなく極めて異例。3月の本フォーラム開催に向けての意気込みが表れた。
当日は、同町で活躍するインストラクターら約350人が参加。山口治太郎美浜町長らによる開催挨拶、インストラクターらによる事例発表と藤澤安良氏(体験教育企画代表)による講評、沖縄県在住の詩人で舞台演出などを手掛ける平田大一氏による記念講演が催された。平田氏は、今年3月に開かれた沖縄大会でも記念講演を務めている。
冒頭登壇した山口町長は「美浜には山や海など、教育旅行に最適な70〜80のメニューがある。中学生、高校生に感動を与えると同時に町も刺激をもらい、ともに意識を高めたい」と挨拶。3月の本フォーラム開催に向けて抱負を述べた。
美浜町は、体験プログラム「若狭美浜はあとふる体験」を商品化。リアス式海岸で有名な若狭湾や、町の総面積の80%を占める山地などを生かし、ボート体験や漁業体験、田植え体験などを提供。今年度からは民泊の受け入れを開始し、体験型観光を積極的に推進している。同町の体験型観光のコーディネート組織「NPO法人はあとふる美浜ネットワーク」は、全国で本格的な体験型観光を推進する「全国ほんもの体験推進協議会」(約30団体加盟)のメンバーに名を連ねている。
インストラクター350人が参加