海栄RYOKANS(愛知県南知多町、渡邉玲緒社長)が運営する伊勢志摩神代温泉「慶泉」(三重県鳥羽市)は10日、訪日客を対象に新しい取り組みを行う“RYOKAN”としてリスタートした。温泉と宿泊サービスに特化した宿として訪日客を取り込む。
慶泉は、昨年11月16日から携帯電話を使ったスマートキーによる事前決済を試験運用するなど、外国人の利便性が高まる試みを実施してきた。設備が整ったことから、このたびリスタートした。宿では、携帯電話による事前決済、スマートキー利用のほか、共用調理施設の電磁料理器具、カラオケ、卓球台などの設備が無料で使える。
部屋(和室)ではバスタオル、フェイスタオル、アメニティグッズは付いていない。布団はセルフサービスとなっている。料金は、一般客室が1泊1部屋8千円(定員4人)、露天風呂客室(6階)が同1万8千円(定員8人)、1階露天風呂付き客室(ハートビル法対応バリアフリー)が同1万8千円(定員4人)。
海栄RYOKANSは、愛知、三重、富山、愛媛、山梨にグループ旅館19館を運営。三重県内では、2016年3月に6邸の新築旅館「月夜見の座」を開業している。
「鳥羽に訪日外国人を専門にした旅館がなかった。今後は訪日客の受け入れを拡大していく」と同社。
ロビー