濤和(とうわ)化学は、同社のレジオネラ属菌対策の除菌剤「銅イオン」と併用し、循環式浴槽の除菌と清掃が行える「集毛・吸着ろ過装置」を発売した。
昨年8月に厚生労働省が「公衆浴場における衛生等管理要綱について」の中で、適切な衛生措置であれば塩素剤以外の消毒方法が使用できることを発表した。同社では、メーンの消毒方法として、同社の除菌剤銅イオンを循環風呂に導入できるシステム、集毛・吸着ろ過装置を開発した。新築とリニューアルの両方に対応する。
既存の循環風呂システムの中で、砂ろ過器と浴槽をつなぐ配管に設置する。除菌剤銅イオンは、浴槽か砂式ろ過器の中に沈める。砂式ろ過器からろ過用の砂は取り除く。設置後は、銅イオンが除菌を行い、集毛・吸着ろ過装置が垢などの汚物を取り除くことで、浴用水の清潔をキープする。
メンテンスも簡単で、集毛・吸着ろ過装置のフィルターは1週間程度で交換する。フィルターは、使い捨てになるので、清掃の必要もない。除菌剤の銅イオンも3カ月程度で交換するだけ。塩素消毒で従来必要だった塩素剤の投入量の調整や残留塩素濃度の測定などの作業から解放される。
塩素を使用しないので、塩素臭の心配や塩素による設備の損傷もなくなる。
価格は集毛・吸着ろ過装置が25万円。フィルターは1枚が500円。除菌剤の銅イオンは1キログラムで4千円。送料などは別途かかる。
この件についての問い合わせ先は、濤和化学(TEL072・995・3004)。
集毛・吸着ろ過装置