信楽に狸が集結──滋賀県立陶芸の森(甲賀市)は3月17日から6月3日まで、特別展「ようこそ!たぬき御殿へ~おもしろき日本の狸表現」を開く。全国各地の狸の焼き物や絵画、文学など約130点の作品を展示し、日本人が表現してきた狸像をたどる。狸にスポットをあてた展覧会は珍しい。
「分福茶釜」や「かちかち山」などの昔話や記録から、日本人の抱く狸像を紹介するほか、米国の現代アーティストによる、コーラを手にしたユニークな狸像「アメリカン・タヌキ・イン・ジャパン」や、江戸時代に作られた最古の信楽焼の狸、桃山時代の狸面など、陶磁器の狸65点も披露する。
会期中には、陶芸作品を使った「狸茶会」や、期間限定の「たぬきカフェ」も開催する。
問い合わせは陶芸の森、(TEL)0748・83・0909。
ユニークな「狸」を展示