鯱(しゃち)亭や源氏香などを展開する海栄RYOKANSは10日、山梨県甲府市にある甲府富士屋ホテルの運営管理を引き継ぎ、新たに「甲府記念日ホテル」としてオープンした。同社が展開する宿泊施設は、これで19軒目。社長には、海栄RYOKANS副社長の渡邉琢磨氏が就任した。
「記念日にご利用いただくためのホテル」がコンセプト。また、「特別な日のおもてなし」をキャッチフレーズとして、館内には「記念日コンシェルジュ」が常駐する。誕生日、結婚記念日、長寿の祝いなど、「記念日がかけがえのない思い出の時間となるようにお手伝いをしたい」と同社。
同館の客室数は103室。スタンダードツインやスタンダード和室など、さまざまなタイプの客室を用意している。宴会場は、合計千人収容のグランドホールから、6人収容の小宴会場までをそろえる。ほかにも、和食、洋食、中華料理に対応したレストランや、「湯村温泉」を楽しめる温泉大浴場、教会と神前に対応した結婚式場などがある。
10日の開業日には記念パーティーを開催し、旅行会社、関連業者など約350人が参加。渡邉社長は、「前身の甲府富士屋ホテルが、山梨県のシンボル的なホテルだったと聞いている。甲府記念日ホテルもホテルの魅力を磨き上げ、地元に愛され、信頼されるホテルを目指したい」などと述べた。
来賓としてあいさつした山梨県の長崎幸太郎知事は「県にとって観光は非常に重要。観光業界に新たな風を吹き込んでもらいたい」と期待を寄せた。
あいさつする渡邉社長
甲府記念日ホテル