静岡県の浜名湖観光圏整備推進協議会は10月22日、浜松の自然、遊び、食、文化などを紹介する「浜松・浜名湖観光説明会」を東京都千代田区のANAインターコンチネンタル東京で開催した。旅行会社、メディアなど約50人が参加した。来年開催する静岡デスティネーションキャンペーン(DC)やラグビーワールドカップ、大河ドラマ「いだてん」などを生かし、観光誘客を促進する。
冒頭、浜名湖観光圏整備推進協議会の会長である鈴木康友浜松市長が「昨年は大河ドラマの効果もあり、大河ドラマ館は78万人集客し、経済波及効果は207億円、観光交流人口2135万人の成果を生んだ。今年は大河ドラマの反動減があるが、今後は来年4~6月に開催する静岡DCなど追い風がたくさんある。この機会に観光資源、食、文化などさまざまなものを駆使して誘客に取り組む」とあいさつ。
説明会では、浜松・浜名湖観光プレゼンテーションを実施。浜名湖花フェスタ2019委員会の金原貴委員長は静岡DCと同時期に開催予定の浜名湖花フェスタを紹介。「桜とチューリップの共演、さらに充実する藤を楽しんでほしい」とPR。花フェスタでは藤棚ライトアップや高さ10メートルの大盆栽の展示などを予定している。
続いて、地域連携DMOである浜松・浜名湖ツーリズムビューローの前田忍事業本部長が「海の湖」をコンセプトに進める浜名湖を生かした観光商品を(1)自然(浜名湖の中心で愛を叫ぶ、かんざんじロープウェイ)(2)遊び(浜名湖パラセーリング)(3)食(ウナギ、天竜ジビエ)(4)文化(浜松注染そめ、茶歌舞伎、たきや漁)―の四つに分けて紹介した。浜松地域の現状については、「浜松、浜名湖はリピーター率が約65%と全国13の観光圏のリピーター率の62%より高い。また、満足度が初めての人が88%、リピーターが92%と来ることで良さが分かる。年代は30、40代、エリアは東海圏からの顧客が多いが、20、50代、首都圏、関西圏の潜在顧客の誘客も進めていく」と述べた。
このほか、浜松市やらまいか大使で講談師の田辺一邑氏が、来年大河ドラマ「いだてん」主人公の一人である浜松出身の田畑政治の功績を講談で紹介した。
説明会後は、旅行会社と浜松観光関係者による商談会を実施した。
浜名湖地域の観光素材を紹介する前田事業本部長