富山県氷見市は、観光振興と定住促進を一体的に推進する組織として、「定住誘発型DMO」の構築を目指している。構築への取り組みは、政府の「地域活性化・地域住民生活等緊急支援交付金(地方創生先行型)先駆的事業分」の交付対象にもなっている。組織設計に関わる業務委託先の事業者の募集を12月16日に開始した。
氷見市では、定住誘発型DMOの構築に関して、観光と定住の魅力、両方を高めるための組織・機能づくりを想定。従来型の観光だけでなく、氷見の暮らしなどを来訪者に体験してもらい、移住、定住につなげたい考えだ。
組織のあり方としては、観光と定住のマネジメントの一本化を目指している。個々の団体がそれぞれに実施している観光、定住に関する業務を横断的に実施できるようにする。
組織設計に関わる事業者募集の委託業務の内容は、(1)定住誘発型DMO構想の明確化(2)DMOの設計と試行(3)DMOの組織構築のための協議会の発足と協議会の事務局運営—の三つを想定。この中でDMOが収益を得る仕組みも検討。定住を誘発する仕掛けも試行的に実施する。
業務委託先は公募型プロポーザル方式で決定する。参加申し込みの受け付けが12月24日まで。企画提案書の受け付けが12月25日まで。
問い合わせ先は、氷見市地方創生と自治への未来対話推進課TEL0766(74)8011。