横浜市は中国の人気タレント陳坤(チェン・クン)さんを「横浜友好観光大使」に任命。任命式を22日、横浜市長公舎で開いた。同市は今年10月の羽田空港国際化を機に、中国からの観光客誘致に力を入れる。富裕層と旅行中消費額が高い20〜40代の女性OL層をターゲットに設定。市の知名度向上を図るプロモーション事業を行うに当たり、映画やドラマへの主演や音楽活動、CMなどで活躍する若手実力派イケメンの陳さんが適任として、就任が決まった 。
式には陳さんと林文子横浜市長が出席。陳さんは「横浜には昨年初めて来たが、東京の近くにこんなに美しい町があるのかと思った。大使就任を機に、多くの中国人に横浜を知っていただき、好きになってもらいたい」と抱負。林市長は「横浜は観光とショッピングとグルメの町。中国の多くの人にアピールしてほしい。羽田から30分で来られることも宣伝してもらえれば」と新任大使に期待を寄せた。
陳さんの任期は3年。今年度は横浜旅行を特集した中国国内のテレビ番組への出演や、友好観光大使の名刺を利用した市の宣伝などを行う。
横浜市への中国人観光客は年間約20万人。市は今年11月にAPEC(アジア太平洋経済協力)首脳会議を受け入れることもあり、外客の受け入れ態勢を整備している。案内板の多言語化や外客向け観光コースの設定、銀聯(ぎんれん)カードが使える店の地図の作成、配布などを進めている。
任命状を手にする陳坤さん(左)と林市長