世界各地の中国系企業経営者(華商)が集まる第9回世界華商大会が9月に神戸、大阪で開催される。日本開催は初。主催の日本中華総商会では、今年を「日本における中華年(日本中華年)」として、日本国内でさまざまな交流イベントを展開する。日本へのツアーなども計画され、交流活性化が期待される。
世界華商大会は、華商経済のネットワーク構築、活性化を目指すとともに、開催国の経済発展に貢献するのが目的。91年のシンガポール大会を皮切りに、2年ごとに世界各地で開催されている。メーン行事の世界華商大会は9月15~17日、神戸で会合を開き、ツアーで大阪に移動して閉幕する。参加予想人数は約2500人という。
9月には交流イベントが続く。日中国交正常化35周年を記念して「日中友好都市サミット」を神戸で、美術、音楽、食文化をテーマにした「中華文化祭」を大阪で開催する。
和歌山では日中合わせて1万人規模の交流イベントを計画。期間は9月16~22日。世界遺産の熊野古道や高野山、徐福伝説で有名な新宮、温泉地などをめぐりながら各種交流行事を行う。
「日本中華年」イメージガールを務めるタレントの林丹丹さんが23日、冬柴鐵三国土交通・観光立国担当相を表敬訪問した。世界華商大会の企画運営を担当する組織委員会の黄耀庭首席とともに、日本中華年をPR、協力を依頼した。
冬柴大臣は「私は生まれが中国の瀋陽、党の幹事長時代から毎年中国に行っていましたから、日本中華年での交流にとても期待しています」と、緊張気味の林さんに笑顔で語りかけていた。
林さんは大阪府出身の17歳、昨夏の「全日本国民的美少女コンテスト」でグランプリを受賞し、芸能界で活躍中。イメージガールとしては、今年の「さっぽろ雪まつり」のイベントでも日本中華年を紹介した。
林さんと握手する国交相