松山市と松山観光コンベンション協会は1月29日、東京・平河町の都市センターホテルで、マスコミ関係者を集め、観光説明会を開いた。4月には「坂の上の雲ミュージアム」が完成する予定で、「屋根のない博物館 フィールドミュージアム構想」を進める同市の取り組みを紹介。市ではミュージアムの完成や、09年秋のNHKスペシャルドラマ「坂の上の雲」放映が市観光をPRする絶好のチャンスととらえている。
ミュージアムは同構想のコア施設と位置づけられており、4月28日にオープンする。地上4階地下1階の構造で、世界的建築家、安藤忠雄氏が設計した。故司馬遼太郎氏の小説「坂の上の雲」をテーマに、秋山好古・真之兄弟や正岡子規らの直筆資料、江戸・明治時代の風俗や背景をレプリカやグラフィック、映像などを用いて展示し、「小説や主人公たちの魅力や日本の近代化のプロセスを感じてもらいたい」と市関係者。
スロープには産経新聞に連載された「坂の上の雲」1296回分の紙面も壁面全体に展開するという。
入館料は一般400円(20人以上の団体320円)、市居住の65歳以上高齢者200円(同160円)、高校生200円(同100円)。
同構想は市内7カ所の特徴あるゾーンと、点在する地域資源のネットワークにより、松山全域を屋根のない博物館に見立て、回遊性と物語性のあるまちづくりを目指すもの。
松山マドンナ大使もPR