愛媛県松山市で18日から、俳句と散策をテーマにした初めての集客イベント「松山はいく博」が始まった。俳句、短歌を革新し、近代俳句の礎を築いた俳人、正岡子規の故郷である「俳都・松山」をアピールし、俳句愛好者ら観光客の誘致を狙う。NHKスペシャルドラマ「坂の上の雲」の第2部が12月からスタートすることも追い風となりそうだ。
市は松山観光の新しい魅力作りとして、俳句とハイク(まち歩き)を掛け合わせた着地型滞在プログラム「松山はいく(ガイドと行くまち歩き)」の企画造成に取り組んでおり、その定着と俳都・松山のブランド化を目指し、松山はいく博を実施することにした。期間は来年3月まで。
オープニングイベントとして、18〜19日、俳人の稲畑汀子さんや金子兜太さんらを招いての公開選句会=写真=や講演会などを開催した。
このほか、数多くの旅番組に出演している関口知宏さんを招いての旅行会社主催による講演会(12月)、俳句愛好者を対象にした「大人たちの俳句甲子園」(1月)、スペシャルドラマ出演者と名所・旧跡を巡るウォークイベント(来春)などさまざまなイベントが計画されている。
また、道後の旅館・ホテルや商店街、主要観光施設などに季語を記したカードを掲示し、子規ゆかりの地などに設けた俳句ポストへの投句を促し、観光客に俳都を印象付ける。