東武鉄道は8月30日、栃木県日光市の金谷ホテル(嶺康夫社長)を子会社にすると発表した。同日、金谷ホテル投資事業有限責任組合、金谷ホテル従業員持株会と株式譲渡契約を締結した。株式譲渡は9月30日を予定する。
金谷ホテルは1873年に外国人向け宿泊施設として開業。国指定登録有形文化財で日本最古のクラシックリゾートホテルである日光金谷ホテルと、中禅寺湖畔のリゾートホテルである中禅寺金谷ホテルを保有、運営する。ホテルそのものが日光地区の代表的な観光資源の一つとなっている。
東武鉄道グループは、SLの復活運転や日光レークサイドホテルの建て替え、中禅寺湖遊覧船の新造など、日光地区のさらなる魅力創出に力を入れている。東武鉄道やグループ各社と、歴史と伝統を有する金谷ホテルとのシナジー創出によって日光地区全体の魅力を引き上げたい考えだ。