京都市の東映太秦映画村で5日、「ミステリーの女王『山村美紗の世界』展」のオープニングセレモニーが開催された。5日は作家、山村美紗さんの15回忌にあたる。セレモニーには同展のプロデューサーで、美紗さんの娘である女優の山村紅葉さんが登場。紅葉さんのトークショーやサイン会も行われた。世界展は11月28日まで。
美紗さんの作品の多くは京都を舞台にしたミステリー。テレビドラマ化もされており、東映京都撮影所でも撮影が行われていた。紅葉さんは撮影所を初めて訪れた時の印象を「華やかで、世界が違うと思った」と懐かしんだ。また、美紗さんの思い出については、「ベッドの傍には机が配置されている。母は寝る間を惜しんで執筆していた」と語った。
同展では山村美紗さんの全出版物を紹介、直筆台本や取材ノートをはじめ、仕事部屋やリビングルームなどを実際に使用していたもので再現した展示もある。愛用のドレスや着物なども披露され、山村美紗さんの生涯を、作家、プライベートの両面から紹介している。
山村紅葉さん(左)と亀岡正人映画村村長