東北観光推進機構(会長=高橋宏明・東北経済連合会会長)は7月22日、東京都港区のグランドプリンスホテル新高輪で、東北教育旅行の事例発表会を開いた。東北への教育旅行の実施校の教員をパネリストに迎えてのパネルディスカッションでは、東北で学ぶ意義のほか、北海道と組み合わせた形での教育旅行の可能性などについての意見が出された。
約100人の学校関係者、旅行業関係者らが参加した発表会では、青森県への旅行を実施した横須賀市立衣笠中学校、岩手県への旅行を実施した桐朋女子中学校の教員が、東北での教育旅行の実態や生徒の反応などについて事例を紹介した。
続いて行われたパネルディスカッションでは、事例発表を行った2校のほか、東北への教育旅行を予定する学校の教員もパネリストとして登壇。各教員から、東北の人との交流でコミュニケーション力がはぐくまれるといった成果のほか「ほしい資料、情報がすぐに探せる体制作りをしてほしい」「バスガイドの質の改善を」などの具体的な要望が出た。また旅行先の選定については、「都立高校の予算は7万9800円。この範囲で1円でも安いところをというのが現実だ」との現状を指摘する意見もあがった。
このほか、学校関係者への自治体からの説明会や、自治体と旅行会社関係者のマッチングを行う商談会も開いた。
東北での教育旅行を発表