東京都ホテル旅館生活衛生同業組合(齊藤源久理事長)は5月29日、東京・元赤坂の明治記念館で創立60周年記念式典を開催した=写真。記念式典を前に、2017年度通常総会と第60回通常総代会も開いた。
齊藤理事長は祝辞の中で、「皆さまのお力添えで創立60周年を迎えることができた。都にはインバウンドで1300万人が訪れ、『東京は宿がとれない』と言われるが、違法民泊が横行し注視が必要だ。6月には民泊法案が成立する予定だ。やっと正常な営業を取り戻しつつある」と述べた。
その上で「2020年の東京五輪・パラリンピックの開催に合わせ、東京が日本の観光の基軸となるために連携を密にし、さらなる会員の拡大を図ろう」と呼びかけた。
式典では、都知事や全国生活衛生同業組合中央会理事長などからの感謝状と表彰状の贈呈式が行われた。
また、「世界に誇れる観光大国をめざして」の題目で、ジャーマン・インターナショナルのルース・マリー・ジャーマンさんによる記念講演が行われた。ジャーマンさんは「グローバル化とは受け入れたくないもの、受け入れるものを選択すること」と指摘した。
記念式典には小池百合子都知事、佐藤勘三郎全旅連副会長などの来賓をはじめ、国会議員、都議会議員、生活衛生・観光の関係者ら約550人が出席。祝宴では鏡開きや余興が行われ、創立60周年を祝った。