東京バスグループは10日、東京都文京区の東京ドームホテルで「感謝の集い」を開いた。大阪バスグループが今年1月、東京バスグループに名称を変更、その披露を兼ねて開いたもので、旅行会社などから300人を超える出席者があった。
冒頭あいさつしたグループの西村信義会長(大阪バス社長)=写真=は長野スキーバス転落事故について触れ、「なぜちゃんとした乗務員教育をして運転させなかったのか。ちょっとしたことが大事故につながる」と指摘、その上で「安心・安全をモットーにこれまでやってきた。それがグループ、そして業界発展のための姿勢だと思う」と強調した。
また、西村晴成東京バス社長は「バス事故が相次ぐ中、(集いを)開催すべきかどうか悩んだが、普段から安心・安全に取り組んでいることを知っていただくために開いた」と述べ、自信を示した。
集いには元衆院議員の中川秀直氏をはじめ現職の国会議員や大手旅行業の役員らが多数出席。来賓あいさつしたKNT—CTホールディングスの斉藤篤史執行役員は「東京バスグループは安心・安全、コンプライアンスもしっかりしており、安心して任せられる」と述べた。
同グループはバス部門12社、旅行部門3社を擁し、バス業界大手として地歩を固めている。