有馬温泉観光協会(神戸市)は3月19〜26日、フランスをターゲットとした誘客プロモーションを初めて実施した。パリの国際観光博覧会「Le Monde a Paris」(MAP)に参加するなど現地の旅行会社やメディアに有馬温泉の魅力をアピールした。
日本文化への関心が高いフランスから観光客を誘致しようと、兵庫県パリ事務所の協力でMAPにブースを開設。観光PRや商談を行うとともに、会場で有馬の芸妓の踊りを披露した。
神戸市の姉妹提携都市であるマルセイユ市も訪問した。マルセイユ市が2013年の「欧州文化首都」に選ばれたことを記念して設置している特設パビリオン内ステージで芸妓の踊りを披露した。
有馬温泉観光協会によると、有馬温泉の知名度こそ低かったものの、今回のプロモーションで、(1)長い歴史があること(2)古き良き日本の街並みが維持されていること(3)芸妓などの日本文化が楽しめること(4)世界でも珍しい温泉「金泉」があり、成分が優れていること—などが高い関心を集めた。
現地の旅行会社担当者やMAPの一般来場客からは、有馬温泉について「京都から近く、ついでに立ち寄ってみたい」などの好意的な意見が多く聞かれたという。
特に芸妓は、街中でも、MAP会場でも注目を浴び、写真を撮るために周囲に多くの人が集まったほか、ステージの模様などは現地メディアで大きく取り上げられた。
マルセイユ市で芸妓の踊りを披露した