新潟県新発田市の月岡温泉に、このほど空き店舗を利用したショットバー「十一(イレブン)」が誕生した(写真)。温泉街の若手経営者が中心となって運営する。空き店舗を有効活用することで、温泉街に活気を取り戻すのが狙い。
店名は、運営するメンバーが月岡温泉旅館協同組合と同温泉商店会の青年部に所属する、有志11人であることに由来。メンバーは昨年春から空き店舗対策の検討を重ね、温泉街にショットバーがないことから今回の開店に踏み切った。
元々居酒屋だった店舗に、各自が自分の旅館などから椅子やテーブルを持ち込むなどして準備を行った。店内はカウンター席とテーブル席、2畳ほどの小上がりがあり、20人ほどが入れる広さ。24種類のウイスキーやバーボンなどをそろえ、午後8時から11時まで営業している。
「まだまだ始まったばかりで、手探り状態」(樋口秀人・同旅組青年部副部長)だが、地元客を中心に夜にはにぎわいを見せる。今後は観光客へのアピールも含め、メニューや営業業態の工夫を行っていく。樋口副部長は「ショットバーをきっかけに他の空き店舗を利用したいという人が増えてくれれば、温泉街にも活気が戻ってくる」と期待する。