JIC旅の販促研究所がこのほど発行した「犬旅」は、ペット同伴旅行の実態と展望についてまとめた著書。犬や猫と一緒に行く旅行を犬旅と名づけ、その実態と旅行者の動向、意識について調査した。
「低迷する国内旅行市場復活の起爆剤となる可能性を秘めている」と著者の安田亘宏氏。「旅行業界や観光業界のペット同伴旅行に対する理解促進とその対応のヒントになれば」と言う。
安田氏は15歳未満の子供の人口よりも犬猫の飼育匹数のほうが多いという現状や、家族の一員となったペットとともに旅行をしたいという消費者の欲求を捉え、「間違いなく犬旅の市場は拡大していくだろう」と指摘している。
本書ではペット同伴宿の実態などについても触れている。例えば宿オーナーの声も踏まえながら(1)宿泊施設形態はペンションが多い(2)宿泊料金は休前日の場合ペット料金を加えると約1万円から(3)室内排泄など利用者マナー低下からくるトラブル──といった事象を紹介している。
A4版で216ページ。価格は1600円。問い合わせはJIC旅の販促研究所(TEL03・5434・8508)まで。