星野リゾート(星野佳路代表)は5日、東京都内で定例発表会を開き、新しいホテルブランド「OMO(おも)」を発表した。グループ4番目のブランドで、都市観光目的のシティホテル、ビジネスホテル利用者の取り込みを目指す。第1弾施設として来春、北海道旭川市で運営する旭川グランドホテルを「星野リゾートOMO7(おもせぶん)旭川」と改称。東京・大塚に「星野リゾートOMO5(おもふぁいぶ)大塚」を新規オープンする。
「ビジネスホテルやシティホテルに宿泊する観光目的の客が増えているが、施設やサービスが不十分で、旅のテンションが下がっている」(星野代表)と分析。「寝るだけでは終わらせない、旅のテンションを上げる都市観光ホテル」をコンセプトに、新ブランドを展開する。
インテリアやサービスでさまざまな仕掛けを行うほか、立地も重視。夜の飲食店など「町のディープな魅力が集約された場所」の「500歩圏内」に出店する。
「7」「5」などの数字は、レストランや宴会場、ブライダル施設など館内設備の有無やスペックを数値化したもの。「基準を0として発想した場合のポジション」という。
2022年には大阪市・新今宮での開業を予定。今後も「魅力ある地方都市」への展開を目指すとしている。
星野リゾートは滞在型高級リゾート「星のや」、西洋型リゾート「リゾナーレ」、温泉旅館「界」の3ブランドで展開。国内外に37施設を持つ。年間取扱高459億円(2016年度)。