星野リゾートトマム、「氷のコンサート」を2020年2月17日開催

　星野リゾートトマムは、「氷のコンサート」を2020年2月17日に開催する。

北海道最大級の滞在型スノーリゾート「星野リゾートトマム」は、2020年2月17日に「氷のコンサート」を開催します。これは、氷で作られた5種類の楽器を、全て雪と氷でできたドーム型の「氷の教会」で演奏する一夜限りのコンサートです。開催日の2月17日は、非公式ながら国内最低気温を北海道幌加内町で記録したことを記念して、「天使のささやきの日」として制定されています。5回目となる今回は、唯一無二の氷のミュージシャンと言われるTerje Isungset氏（以下、テリエ氏）が演奏します。氷に囲まれた空間で、氷の楽器の繊細な音色を楽しめるトマムの寒さを活かした体験です。

寒い環境ならではの体験

氷の街「アイスヴィレッジ」では、最低気温が氷点下 30 度にも達するトマムの環境を活かし、寒さや雪、氷をテーマとした様々な体験を提供します。氷のコンサートの会場である氷の教会は、かまくらのようなドームの形をしており、天井、壁、イスなど全てが雪と氷で造られています。白い雪と透明感のある氷に囲まれ、天井に付着した結晶がきらきらと輝く幻想的な空間です。この空間に響き渡る氷の楽器の音色を堪能し、寒さが生み出す美しさを楽しんでいただきたいという想いから、2016年より毎年当コンサートを開催しています。

氷のコンサート3つの特徴

1　唯一無二の氷のミュージシャンが演奏

テリエ氏は、1999年に氷の楽器を使用する「アイス・ミュージック」を世界で初めて演奏した、ノルウェー出身の氷のミュージシャンです。自身で氷を削り出し、楽器制作と演奏をする世界で唯一の人物と言われています。今回、当リゾートが開催する氷のコンサートでは、木琴やホルン、ウィンドチャイムなどをイメージして制作し、演奏する予定です。

2　全て氷で制作された楽器

当コンサートで使用する楽器は、氷を削り出して制作され、奏でられる繊細な音色と、透き通った見た目が特徴的です。温度変化に左右されやすいため、コンサートに合わせて形を調整、一夜限りで使用されます。

また、アイスヴィレッジ内にある「氷の楽器屋」では、氷の楽器を触ったり、叩いたりすることができます。

氷の楽器一例

【アイスウィンドチャイム】

「ウィンドチャイム」という、長さの異なる金属棒がつり下げられた楽器をイメージして制作します。氷の棒の長さや太さを変えることにより、音程を作ることができます。氷同士がぶつかり響き合う、透き通るような音色が特徴です。

【アイスザイロフォン】

「木琴（ザイロフォン）」をイメージした楽器です。鍵盤部分の氷の長さや厚みを調整することにより、高さの異なる音が出ます。

【アイスホルン】

空気の振動を利用して音を出す「ホルン」をイメージした楽器です。音が出やすいよう、削り出す厚みや形状を調整します。空気を吹き込むことで、高い音が響き渡ります。

3　寒さを象徴する「天使のささやきの日」に開催

天使のささやきの日は、北海道幌加内町で非公式ながら国内最低気温の氷点下41.2度を記録したことを記念して、1994年に制定されました。（＊1）大気中の水蒸気が昇華し、ゆっくりと降下する微細な氷の結晶「ダイヤモンドダスト」（＊2）の美しさを「天使のささやき」になぞらえ、名付けられました。寒さを象徴する天使のささやきの日に、当コンサートを毎年開催しています。

（＊1）参考：幌加内町ホームページ、日本記念日協会ホームページ

（＊2）参考：気象庁ホームページ