書籍取次大手の日販は5日、国内外の良書2万冊を集めたブックホテル「箱根本箱」を18年春に開業すると発表した。日販が強羅温泉に所有する保養所「あしかり」を全面リノベーションし、ホテル営業を始める。 施設全体のプロデュースとディレクションは、 新潟県南魚沼市のライフスタイル提案型複合施設「里山十帖」を手がける株式会社自遊人の岩佐十良社長が行う。日販が発表した詳細内容は以下の通り。
日本出版販売株式会社(本社:東京都千代田区、 代表取締役社長:平林 彰、 略称:日販)は、 株式会社自遊人(事業本部:新潟県南魚沼市、 代表取締役:岩佐 十良)とともに、 ブックホテルを中心とした複合施設「箱根本箱」を2018年春に開業します。 本施設は、 2017月4月に設立した日販グループ会社「株式会社ASHIKARI」が運営します。
「本離れ」が進むと言われる中、 本を通じて新しいライフスタイルを提案し、 本の文化を未来につないでいく「本との出会いの空間」を作りたい。 そんな思いを共有する日販と自遊人は、 2015年夏にプロジェクトチームを立ち上げ、 本との出会いのあり方を模索してきました。 そして来年2018年春、 本をメインコンセプトとする新しい複合施設「箱根本箱」が、 神奈川県箱根町の強羅温泉エリアにオープンします。
「箱根本箱」は、 日販が強羅温泉に所有する保養所「あしかり」を全面リノベーションするもので、 ブックホテルを中心に、 ブックストア、 レストラン&カフェ、 ショップ、 コワーキングスペースなどを備えた複合施設です。 東京近郊にありながら豊かな自然を有し、 観光地として名高い箱根・強羅に、 本に囲まれてゆったりと過ごせる空間を作ります。
施設の中核となるホテルは、 「本のある暮らし」を提案する宿泊者専用のスペースです。 「書斎」をイメージした客室にはオリジナルの本棚を設置し、 自宅のリビングルームでくつろぐように、 読書や執筆、 仕事など、 思い思いの時間をお過ごしいただけます。 また、 ブックストアやレストランなどは、 日帰りでの利用も可能です。
施設内には、 ブックストアだけでなくレストランやショップなど全体に本を設置し、 すべての本を購入することが可能です。 場所を問わず、 シームレスに「本のある暮らし」を提案します。
施設内に設置する本のディレクションは、 日販リノベーショングループによるBOOKディレクションブランド「YOURS BOOK STORE」( http://www.nippan.co.jp/news/yours-book-store/ )が担当します。 新刊だけでなく古書や洋書まで約2万冊を取り揃え、 施設内のどこにいても本に触れられる環境をご提供します。
また、 施設全体のプロデュースとディレクションは、 新潟県南魚沼市のライフスタイル提案型複合施設「里山十帖」を手がける株式会社自遊人が担当します。 建物の全面リノベーションの監修はもちろん、 ホテル、 ブックストア、 レストラン、 ショップ等のディレクションを、 株式会社自遊人のクリエイティブディレクター、 岩佐十良が行います。