旅行作家や旅行ジャーナリスト、写真家らでつくる「日本旅のペンクラブ」(中尾隆之代表)が主催する「日本旅のペンクラブ賞」に日本秘湯を守る会の佐藤好億名誉会長が選ばれた。温泉文化やブナの森を守る運動に加え、地熱発電の問題点を訴えるなど精力的な活動が評価され、17日に東京都内で贈呈式が行われた。
贈呈式の前には、佐藤名誉会長が「秘湯を守るということ 地熱発電の問題点」と題した基調講演を行った。日本秘湯を守る会の発足当時の話しから、ブナの原生林や温泉を守ることの意味、地熱開発による自然破壊の現状について語り、温泉保護、環境保全の大切さ、人と自然の共生について訴えた。
同賞は日本旅のペンクラブが1972年から、会員や自治体、観光協会などから推薦された候補を選考し、旅の文化の創造に大きく貢献した人に贈呈している。今回で36回目。
佐藤名誉会長(右)と中尾代表