日本コングレス・コンベンション・ビューロー(JCCB、123会員、会長・猪口邦子参院議員)は25日、2018年度通常総会を東京都新宿区の京王プラザホテルで開いた。
2年任期の2年目で役員改選はなく、猪口会長、登誠一郎副会長(JCCB)、赤塚稔副会長(ちば国際コンベンションビューロー代表理事)、近浪弘武副会長(日本コンベンションサービス社長)、小堀守理事兼事務局長(日本政府観光局〈JNTO〉理事)は留任した。
今年度の事業計画では「第28回国際MICEエキスポ(IME2019)」を19年2月28日に東京国際フォーラムで開催することを決定。JCCBとJNTOが主催し、テーブルトップ形式商談会、「国際会議誘致・開催貢献賞」授賞式、「国際会議主催者セミナー」などを予定している。7月中に委託事業者を選定し、9月に出展検討者向け説明会を都内で開催する。
猪口会長はあいさつの中で「来年1月から国際観光旅客税(出国税)の徴収が始まるが、その税収の使途についてはMICE関連に関しても研究していきたい」と述べ、MICE振興財源の確保に意欲を示した。
来年6月に大阪で開かれるG20サミット(金融世界経済に関する首脳会合)にも言及。「関係閣僚会合も全国で開かれる。国際会議の場で国際政治の流れが決まっていく時代だということを次世代を含めて全国的に直感してもらうチャンスだ」と述べた。
G20サミットの関係閣僚会合と開催地は、財務大臣・中央銀行総裁会議(福岡市)、労働雇用大臣会合(松山市)、観光大臣会合(北海道倶知安町)、農業大臣会合(新潟市)、貿易・デジタル経済大臣会合(茨城県つくば市)、持続可能な成長のためのエネルギー転換と地球環境に関する関係閣僚会合(長野県軽井沢町)、保健大臣会合(岡山市)、外務大臣会合(愛知県)が予定されている。
総会には、観光庁から井上学・MICE推進担当参事官も来賓として出席。「来年はG20とラグビーワールドカップ、20年は東京五輪、21年はワールドマスターゲームズ関西、25年には誘致活動中の大阪万博、26年にはアジア競技大会(名古屋)が予定されている。観光の盛り上がりに伴って日本全体のホスピタリティ意識も高まっており、MICEにとっても大きなチャンスだ」と述べ、主に全国のコンベンションビューロー、コンベンション協会などで構成するJCCB会員を激励した。
JCCBの通常総会