日本旅行協定旅館ホテル連盟(日旅連、2222会員)は2月19日、東京のホテルメトロポリタンで通常総会を開き、一身上の理由で辞任した根津文博氏に代わり、小林喜平太副会長(長崎県・稲佐山観光ホテル会長)を新会長に選出した。新年度の事業計画では、日本旅行が新たに発表した中期経営計画と共同歩調をとり、会員施設の宿泊券増売を目指す。
新会長の小林氏は「旅連の第一の目的は宿泊券の増売。そのためには、会社の中期経営計画『ACTIVE2016』をわれわれも実践していかねばならない。会社と情報交換を密にして、お互いがウイン・ウインの関係になれるよう、会員の皆さまとともに取り組んでまいりたい」とあいさつした。
2013年度の事業計画では、宿泊券の増売に向けた着地型素材の開発、提案を各地で行うほか、インターネット販売の拡大にも取り組む。
インバウンド関係では、日本旅行が主催する台湾・台北市での日本の観光・物産展(5月17〜19日)に協力。また中国のエージェント招へい事業を沖縄地区で行う。
宿泊券増売に向けた活動を会社とともに行う若手経営者らの組織「営業推進委員会」は、「国内旅行活性化」「成長戦略」の各委員会に分かれて2013年度も活動する。「国内旅行—」は着地型素材の発掘やインバウンド事業、「成長—」はウエブ商品の拡充に向けた取り組みや宿泊アンケートはがきの回収促進を手がける。
営業推進委員会メンバーら若手経営者を対象とした「日旅連塾」は第5回を6月下旬または7月上旬に行う。
来賓で出席した日本旅行の丸尾和明社長は、昨年12月に発表した会社の中期経営計画「ACTIVE2016」の内容を説明。「四つのWINの一つに『地域を元気に』を挙げている。日旅連をはじめとした各地の皆さまと連携をして、地域を元気にする活動に取り組んでまいりたい」と述べた。
2年間の任期満了に伴う役員改選では小林会長ほか、副会長2氏、監事1氏、常任理事9氏、理事11氏を新たに選任した。
来年度の通常総会は2月中旬に東京都内で行う。
【新役員陣容】(敬称略、カッコ内は所属)
名誉会長=丸尾和明(日本旅行社長)▽会長=小林喜平太(長崎県・稲佐山観光ホテル、昇任)▽常任副会長=吉金嘉洋(日本旅行取締役兼執行役員)、千葉俊隆(静岡県・ホテル水葉亭)▽副会長=八木眞一郎(福井県・あわらの宿八木)、菅野豊(福島県・ホテル華の湯)、浅野謙一(新潟県・夕映えの宿汐美荘)、齊藤茂行(長野県・明神館)、照屋修興(沖縄県・ホテルムーンビーチ)、桑島繁行(北海道・知床グランドホテル北こぶし)、宮村耕資(高知県・ホテル南水)、梅林保雄(広島県・宮島ホテルまこと)、金原貴(静岡県・時わすれ開華亭、昇任)、田岡茂(兵庫県・心の宿三國屋、昇任)
小林新会長