日本旅客船協会は7日、瀬戸内海に全国の旅行会社の社員約30人を招き、旅客船による視察ツアーを実施した。今回で2回目。瀬戸内海の魅力を直接体感してもらい、瀬戸内海各地で運航されているミニクルーズ船や定期船の利用を促進する旅行商品の造成を図る。
視察ツアーは、国土交通省海事局長の私的諮問機関として設置された「船旅の魅力再生のための懇談会」の検討結果を踏まえて、同協会が一昨年から取り組んでいる「船旅の魅力向上策」の一環として実施。旅行会社の販売チャネルを活用して海への誘客を促進し、旅客船事業の活性化を目指す。
ツアーコースは、広島県三原市の三原港を出発し、たくさんの島が浮かぶ瀬戸内海を巡り、広島市の広島港に帰着。しまなみ海道の橋めぐり(多々羅大橋、大三島橋、伯方・大島大橋)や、大崎下島での歴史のある街並の散策、下蒲刈島での松涛園見学、船上からの呉港の見学など瀬戸内海の豊かな歴史的、文化的な資源や航路筋を流れる景色などを視察した。
参加者からは「船からの瀬戸内海の景色は素晴らしい」「バス旅行では味わえない旅行だ」などの感想が聞かれた。
視察ツアーを実施した