新潟県旅館ホテル生活衛生同業組合(野澤幸司理事長)は5月25日、新潟市のホテル日航新潟で創立60周年記念大会を開いた。「県特有の文化を伝え、安心・安全な宿づくりに努める」とした「大会宿宣言」や、地域経済活性化への寄与など9項目の「宿決議」を採択した。
式典で野澤理事長は、平成16年に中越大震災、19年に中越沖地震に見舞われながらも、21年の「新潟県大観光交流年」や、デスティネーションキャンペーン、NHK大河ドラマの影響で入り込み客が震災前に回復するなど、県観光のこれまでの歴史を述懐。
また「にいがた朝ごはん」「温泉街のスイーツ巡り」など組合が進めるプロジェクトに触れ、朝ごはんプロジェクトが26年、観光庁長官表彰を受賞したことを「当組合の誇り」とした。
野澤理事長はさらに「私たちは宿泊産業としての社会的使命を担うとともに、組合員に役立つ組合になりたい」と強調した。
来賓からは、新潟県の米山隆一知事、国土交通省北陸信越運輸局の江角直樹局長、全国旅館ホテル生活衛生同業組合連合会(全旅連)の多田計介次期会長、石崎徹衆院議員(新潟1区)、金子めぐみ衆院議員(新潟4区)、新潟県観光産業議員連盟の中野洸会長らがあいさつ。
県知事、全旅連会長、県組合理事長からの記念表彰と感謝状授与式も行い、35氏が表彰を受けた。
県組合青年部の白崎純也部長が「宿泊業界が果たすべき役割を深く認識し新潟県特有の文化を伝え、安心・安全な宿づくりに努めるとともに宿泊業の担い手としての誇りをもって組合員の融和と団結を図る」とした大会宿宣言、野澤隆義次期部長が「衛生水準の向上、施設整備の改善」「働きやすい職場づくり」「地域経済の活性化に寄与」など9項目の宿決議を読み上げ、採択された。