新潟県上越市の鵜の浜温泉で4月21日、新しい源泉の利用開始に伴う開湯セレモニーが開催された。新源泉から引いた湯を使って仮設の足湯を観光客らに楽しんでもらったほか、地域の芸能などを披露し、新源泉の利用開始をPRした。
新源泉は掘削工事により昨年12月に地下1200メートルからの湧出に成功。毎分200リットル、約41度の湯が利用できるようになった。今年4月13日に旅館・ホテル10軒、公共施設2軒が新源泉に切り替え、利用を開始した。
セレモニーには、鵜の浜温泉や上越市の関係者が出席。地元の太鼓グループ「海音鼓」の演奏や米大舟保存会の踊りが花を添えた。集まった観光客らには、足湯で泉質を確かめてもらったほか、地元の魚介を入れた海賊汁をふるまった。
鵜の浜温泉観光組合の小林定明組合長(ロイヤルホテル小林社長)は「新しくなった温泉とともに、美しい海や楽しい体験プログラム、おいしい米や酒を堪能してほしい。鵜の浜温泉への送客に協力をお願いしたい」と旅行会社などに呼びかけている。
鵜の浜温泉は目の前の日本海に沈む夕日が美しいことでも知られる。また、日曜日に行われる観光地引き網が人気で、宿泊客は無料で参加できる。参加者には海賊汁、自慢の地酒をふるまう。
にぎわう仮設の足湯コーナー