文化庁は4月25日、昨年度始めた「日本遺産」として新たに19件を認定したと発表した。日本遺産はこれで37件となった。2020年度までに100件程度まで増やす方針だ。
各地に点在する有形無形の文化財を観光資源として国内外に発信していくために設けた。今回は全国から67件の申請があり、審査委員会(委員長・稲葉信子筑波大大学院教授)が選んだ。
このうち、宮城県の仙台、塩竈、多賀城、松島の4市町による「正宗が育んだ“伊達”な文化」は、大崎八幡宮(仙台市)などに代表される、伊達正宗が育んだ豪華絢爛で国際性に富んだ文化などが評価された。
このほか、「飛騨匠の技・こころ〜木とともに、今に引き継ぐ1300年」(岐阜県高山市)、「信濃川流域の火焔型土器と雪国の文化」(新潟県三条市など5市町)といった、地域の特色を打ち出した物語が選ばれている。
19件にはガイドの育成やPR活動の費用が補助される。