訪日外国人の急増を受け、政府は6月30日、「観光立国実現に向けたアクション・プログラム2015」にCIQ(税関・入国管理・検疫・動植物検疫)の緊急的な体制整備が盛り込まれたことに基づき、CIQの職員118人を緊急増員すると発表した。
財務省では、国際クルーズ船の寄港増加や地方空港の増便で訪日外国人が急増している港・空港で、税関職員を34人増員。
法務省では、入国審査の待ち時間が長時間化している地方6空港で、入国審査官を35人増員。
厚生労働省では、深夜便が増加している羽田、関西、中部の各空港と到着便が急増している静岡空港、クルーズ船寄港が急増している博多・長崎港を管轄する福岡検疫所で、検疫所職員を28人増員。
農林水産省では、九州北部の港に寄港するクルーズ船への対応、訪日外国人数が急増する地方空港での対応を行うため、動物・植物検疫所職員を計21人増員。
政府は増員により、出国・入国者の手続き待ちの時間短縮に効果があるとみている。