政府は1日、東南アジア5カ国を対象に準備していた訪日旅行の査証(ビザ)の要件緩和を開始した。これまで数次ビザが必要だったタイ、マレーシアのビザを免除するなど、今年の日・ASEAN(東南アジア諸国連合)友好協力40周年を契機として訪日旅行者の誘致拡大につなげる。
タイは15日以内の滞在のビザを免除。マレーシアは3カ月以内の滞在のビザを免除する。1次ビザが必要だったベトナム、フィリピンには、滞在15日以内、有効期間3年の数次ビザを発給。インドネシアは、数次ビザの滞在期間を最長15日から30日に延長する。
太田昭宏国土交通相は6月28日、タイ、マレーシア、フィリピン、ベトナムの駐日大使らを招き、東京都内のホテルで観光交流に関する意見交換会を開いた。太田国交相は「ビザ緩和を契機により多くの方に日本に来てもらいたい」と述べ、受け入れ態勢の整備に努力する考えを伝えた。
駐日大使らと意見交換する太田国交相(左)