高知県では、歴史を中心とした観光博覧会「志国高知 幕末維新博」の第二幕が4月21日に開幕する。「坂本龍馬記念館」がグランドオープンするのをはじめ、県内各地の会場もリニューアルオープン。ファッションや飲食、玩具などの企業・団体と連携した地域活性化プロジェクト「平成の海援隊」も展開する。
志国高知 幕末維新博は、2017年の「大政奉還150年」、18年の「明治維新150年」に合わせ、大政奉還から明治維新へと駆け抜けた志士たちの功績や史跡などをたどるイベント。第一幕は昨年3月4日に開幕し、1年間で158万人の入場者を集め盛況。その効果もあり、17年の県外から高知県への観光客入り込み数は440万人と、NHK大河ドラマ「龍馬伝」が放映された10年を超えて過去最高に。
3月22日に東京都内で開かれた記者発表会で高知県の尾﨑正直知事は、盛況な第一幕について「幕末維新期の歴史に学ぼうという人が非常に多いことをつくづくと感じた」と語った。4月21日からスタートする第二幕では「明治維新期の国づくりの物語も含め多くの皆さんに見て、感じてもらう取り組みを進めていく」と説明した。
第二幕の開幕に合わせて坂本龍馬記念館は、龍馬の生涯を本物の資料でたどれる全国最大規模の施設、新館がオープン。本館では龍馬の一生をたどりながら龍馬の人柄、成し遂げた偉業を実感できる展示を行う。
平成の海援隊プロジェクトでは、スニーカーを中心としたセレクトショップを展開するAtmosが坂本龍馬を題材としたスニーカーやグッズを発売。飲食・アミューズメント事業などを手掛けるDDホールディングスは店舗で博覧会とのタイアップ企画を行う予定。