岩手県一関市と一関観光協会は4日、同市の旅館「瑞泉郷」で中国・蘇州市の旅行会社と初の商談会を開いた。一関市と周辺の自治体が参加。中尊寺など地域の観光素材を紹介し、送客を呼び掛けた=写真。
会場となった旅館と蘇州市の旅行会社「蘇州海外旅游」の経営者同士が、かねて交流していたことから実現した。
日本側からは同市と近隣の平泉町、宮城県登米市、岩手県の関係者、蘇州市から同市旅行協会会員の旅行会社社長ら14人が参加した。
一関市商工労働部観光物産課の藤倉忠光課長があいさつ。岩手県観光協会の山田麻紀・観光振興部長が県全体の観光魅力を紹介した。
中尊寺(平泉町)の破石晋照・総務部次長は、世界遺産に登録されている中尊寺の概要を説明。一関市は6月のみちのくあじさい園開園、10月のバルーンフェスティバルなど月ごとの観光コンテンツ、平泉町は毛越寺、金鶏山など中尊寺以外の世界遺産構成資産、登米市は中国からのエントリーも多い4月のハーフマラソンをそれぞれ紹介した。
日本側のプレゼンテーションを受けて蘇州海外旅游の孫健平社長は、秋の紅葉、冬の雪景色など四季折々に異なる東北の魅力に言及。多くの中国人に、その魅力を伝えたいと述べた。
蘇州は上海に近い中国沿海部、江蘇省の都市で、人口1050万人。