岩室温泉と武蔵野美術大学の共同プロジェクト「アートサイト岩室温泉2007」が2~11日、新潟市の岩室温泉で開催された。温泉地全体を美術館に見立てた芸術祭で、同大学の卒業・修了制作展から選ばれた絵画や立体物などの作品を旅館や飲食店15カ所に展示、イベントも各所で開かれ、観光客や住民でにぎわった。
隔年開催で3回目。同大学は、06年度に文部科学省の現代的教育ニーズ取組支援プログラムを導入し、アートとデザインにより地域活性化を提案する「『いわむろのみらい』創生プロジェクト」を10月からスタート。今回から芸術祭もプロジェクトの一環として内容を充実させた。
この芸術祭には、新潟市も補助金を出して支援している。
今回のテーマは「岩室美流」。300年の歴史がある岩室温泉の「和」のテイストと、学生の前衛的なアート作品、そのミスマッチが魅力だという。
作品展示のほか、学生によるジャズ演奏や人形劇、映像作品の上映会、芸妓さんと学生ダンスチームがコラボレーションしたダンスステージなどを各地で上演した。
岩室温泉観光協会では「学生のアイデアを主体にした芸術祭で、観光客や住民に評判がいい。地元と学生の交流も盛んになり、さらなる地域の活性化が期待される」と話している。
温泉地全体が美術館に