岐阜銀行は21日、下呂温泉の老舗旅館・小川屋(野村勝社長)とグループ会社の野村産業(野村忠義社長)に対し、整理回収機構(RCC)の企業再生スキームを活用した事業再生の支援を決めたと発表した。
同行は小川屋への貸出金30億5200万円のうち、20億2800万円を債権放棄するとともに、1億4500万円の債務の株式化(DES)を行う。新たに改装費などを融資する。
同行によると、小川屋は資本金8千万円を減資。長崎県の有明商事がスポンサー企業として名乗りを上げ、7千万円を出資、代表取締役ら役員4人を派遣する。同時に、対外的な影響も配慮し、女将の野村小百合氏が代表取締役社長に就任するという。