山形の秋の風物詩、第31回「日本一の芋煮会フェスティバル」が15日、山形市の馬見ヶ崎河川敷で開かれた。日本一の大鍋「三代目鍋太郎」(直径6.5メートル)で芋煮3万5千食を調理。大鍋のふたを外した瞬間、湯気が大空に上がると、出来たての芋煮を求めて観光客らの長い列ができた=写真。
芋煮は里芋4トン、牛肉1.4トン、しょうゆ820リットル、日本酒90升、コンニャク5500枚、ネギ5千本、砂糖200キロ、水6トンなど県産食材を使用。特別仕様の大型建設重機を使って調理する光景は圧巻だ。
観光客らは椅子や河川敷に座って芋煮を賞味。しょうゆの甘い香りが秋晴れのさわやかな風に乗って会場一帯に漂った。
2017年を最後に引退した「2代目鍋太郎」は、名勝地・山寺の立谷川河川公園(宝珠橋公園)に今年8月移設された。山寺の展望台・五大堂や、近くを走るJR仙山線の車窓からよく見え、新たな観光スポットになりそうだ。