小田急電鉄と小田急不動産、多摩大学(東京都多摩市)は14日、連携協力に関する基本協定を締結した。コミュニティー活性化や団地の再生、交通不便地域の解消など、社会課題の解決や共創による価値創造の活動を推進する。
連携では、2019年3月に小田急多摩線栗平駅前に開業したコミュニティー施設「CAFE&SPACE L.D.K.」を拠点に、地域の子どもを対象とした知的好奇心や思考力を育むスクール「マチカドこども大学(仮称)」を連携して運営する。
このほか、小田急電鉄では、地域価値創造の取り組みとして、昨年12月に地域の未来を考えるプレイヤーの情報発信・共創のきっかけの場とオンラインピッチ「Odakyu Innovation Week」を開催していたが、新たに産学連携でのシンポジウム「Odakyu Innovation Roots(仮称)」を実施し、小田急沿線でのイノベーティブな取り組みを行う。
「多摩キャンパスがあるエリアでは、少子高齢化によるコミュニティーの希薄化や丘陵地での交通の在り方など社会課題を抱える。両者が持つ人的資源と知的資産を活用しながら解決するなど、社会や地域の持続的な発展を目指す」と関係者。
締結式の様子