国民生活金融公庫はこのほど、全国小企業月次動向調査の7月分の結果を公表した。それによると、今年6月の小企業の売上DI(「増加」の企業割合から「減少」の企業割合を引いた値、季節調整値)はマイナス28.3で前月比8.5ポイント低下した。DIの低下は3カ月連続で、低下傾向が強まっている。
業種別にみると、製造業はマイナス27.6で、前月から15.6ポイントの大幅な低下となった。非製造業はマイナス28.4で、同7.8ポイント低下。これで5カ月連続の低下となった。
非製造業のうち飲食店はマイナス21.7で、同3.9ポイント上昇した。サービス業はマイナス24.4で、同9.0ポイント低下。
7業種の中で最もDI値が高かった運輸業(マイナス6.7)はマイナス27.9で、前月から21.2ポイントの大幅な低下となった。2番目にDI値が高かった建設業(7.2)もマイナス21.5となり、14.3ポイントの大幅なダウンとなった。
7月の全企業の売上DIは、6月から3.7ポイント上昇し、マイナス24.6になる見通し。
全企業の採算DI(「黒字」の企業割合から「赤字」の企業割合を引いた値)はマイナス12.2で、前月比8.7ポイント低下した。7月は6月から1.6ポイント低下し、マイナス13.8になる見通し。
調査は7月上旬、同公庫取引先の小企業(従業者20人未満、卸売、小売、飲食業は10人未満)1229社に行った。有効回答数は964社で、回答率78.4%。