大建工業、コンセプトモデルドアを発表
大建工業はこのほど、富山伝統産業の技術を生かしたホテル向け「コンセプトモデルドア」の完成を発表した。今回は、富山の伝統産業を営む企業とコラボした「越―etsu―プロジェクト」の試作品として、室内ドアのほか、レバーハンドル、畳おもての新折柄が完成した。日本の伝統技術を建材に生かす可能性を探るとともに、地域産業の活性化や伝統産業の発展に貢献する。
プロジェクトは、「DAIKENの製品・技術」「地元富山の伝統技術」を組み合わせた新たな価値を創造する取り組みとして2019年5月に発足。新感覚のデザイン建材を非住宅市場向けに商品化する企画を進めている。富山県からは、富山県西部から、銅器や漆器、組子細工に携わる6企業が参加している。
完成したドアは、金属素材の発色や組子細工、鋳物の製造など伝統技術を使用した、斬新なデザインで存在感あるものとなった。試作品は、デザイン建材「室内ドア」「レバーハンドル」「和紙おもて」として、製品化を目指す。
「地域産業の魅力の発信に貢献し、常識や既成概念を超越した『くらし価値の創造』を提案していきたい」と同社。今後は、岡山や三重など同社にゆかりある地域との協業も検討している。
大建工業と連携6企業