姫路城修理に見学施設


工事用の素屋根に実寸大の天守閣を描く予定(画像は完成イメージ)

工事用の素屋根に実寸大の天守閣を描く予定(画像は完成イメージ)

 姫路市は8月25日、来年3月下旬にオープン予定の「姫路城大天守修理見学施設」(愛称・天空の白鷺)の概要を発表した。保存修理工事の様子を見学できるように、大天守を覆う素屋根を建設し、内部にエレベーター2基を設置した「天空の白鷺」を整備する。予約などができる公式ホームページは9月下旬に開設する予定。

 姫路城は昭和の大修理から約半世紀が過ぎ、漆喰の剥離や瓦の破損など傷みが目立ってきたため、昨年10月に保存修理工事に着手。工事は2014年度末に完了予定。

 天空の白鷺では、工事用素屋根の7階と8階部分の見学スペースから、大天守の破風、懸魚、格子窓などの建築様式、瓦、漆喰の状況など、工事の様子を間近に見ることができる。時期によっては漆喰塗りや瓦の葺き替えなど専門の職人による匠の技を見学できるという。

 見学期間は、来年3月下旬から14年春までの予定。入館料は大人200円、小人100円(別途入城料が必要)。

 また、大天守が工事用の素屋根で覆われて見えない期間、素屋根の壁画(南および東面)に実寸大の天守閣の線画を描く。壁画は幅約47メートル、高さ約40メートルで、線画は来年1月に完成予定。

 見学期間中、国重要文化財の「リの一渡櫓」を公開する。公開は400年前の築城以来、初めてのことだ。

 さらに、4月12日から改修工事のため立ち入り禁止となっていた大天守の地階と1〜3階への登閣と、内部も見学できるようになる。見学料は入城料に含む。

 問い合わせは、姫路市商工観光局城周辺整備室(TEL079・284・5684)。

工事用の素屋根に実寸大の天守閣を描く予定(画像は完成イメージ)
工事用の素屋根に実寸大の天守閣を描く予定(画像は完成イメージ)
 
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