電球交換のように取り付け簡単
創業75年を迎える老舗製造業、大陽工業(東京都品川区)。電球交換のように簡単に取り付け可能で、空気を洗浄する天井取付型脱臭装置「MIKAZE LED脱臭照明」の活用を呼び掛けている。
狭い空間では空気清浄機が設置されていないことをヒントに、開発に着手し、一昨年6月に製品化。
天井に設置をすることで、本体下部に設けられた吸引口が室内の空気を吸引した後、搭載された光触媒フィルターの強い酸化力によって、においや細菌、ウイルスを分解。
さらに、実装された深紫外線LED(波長275ナノメートル)を照射することで、においの分解と細菌の除去に加え、ウイルスのDNA、RNAを不活化。浄化されたクリーンな空気を室内に戻す。
1台で1~3畳の小空間の空気を24時間クリーンに保つため、「消臭・芳香剤を使用していた、トイレを含む狭い場所での脱臭、除菌に役立てられれば」と営業担当の浜中規充氏。
イオンやオゾンなどの散布による残留物の心配のない空間洗浄方法で、「アレルギーや副作用の心配もない点も特徴」と話す。
また、交換の必要な消耗品もなく、光触媒フィルターは定期的な洗浄のみで効果が持続する。
併せて、人感センサーを搭載したため、スイッチに触れることなく自動で、点灯、消灯を行い、照明の消し忘れの心配もない。照明の明るさも利用シーンに合わせて、60ワットと30ワット相当の明るさに切り替えられ、電球色と昼光色の2色を選べる。
すでに、一般企業や博物館のトイレの天井に導入されている。ほかにも、病院や自治体施設の受付に専用スタンドで設置し、日常の衛生管理に活用されているという。
トイレに設置されたLED脱臭照明