大津市とおごと温泉旅館協同組合(金子博美理事長)は7月28日、災害発生時に帰宅困難になった観光客を、組合加盟施設に一時的に受け入れることを盛り込んだ「災害発生時における一時滞在施設の提供に関する協定」を同市役所で締結した。
同市雄琴地域でも、訪日外国人ら観光客が増加している。今回の協定締結は、観光客の安全確保について民間企業・団体と連携する市の取り組みの一環。
災害で公共交通機関が運行停止になった際、市が同組合に帰宅困難者の受け入れを要請し、組合は加盟9旅館・ホテルに分けて収容する。要請は原則として要請書で行うが、緊急時は口頭でも認める。
施設側は、帰宅困難者に滞在場所と水、トイレ、情報などを提供する。提供は公共交通機関が運行を再開した時点で終了する。
協定書に署名した越直美市長(右)と、おごと温泉旅館協同組合の金子博美理事長