大分県西部の2市2町、新コンセプトをPR


大分県西部エリアをPRする三苫主査(中央)

 大分県西部エリア(由布市、日田市、九重町、玖珠町)の観光をPRする観光キャラバン隊が12日、東京都台東区の観光経済新聞社を表敬訪問し、エリアの新コンセプト「空と緑に包まれる小さな町へ~ユフココクスヒタ~」や、由布院を拠点とした周遊観光情報を紹介した。

 新コンセプトは、九大本線でつながれる四つの自治体が、由布院を拠点とした広域観光を推進する目的で作成。

 今後の誘客ターゲットは、首都圏のアクティブに活動する女性。情報発信ツールとして作成されたポスターには、温泉や馬車など各町の魅力をイラスト化して描き、物語性を持たせた内容にしている。

 ユフココクスヒタは、2市2町の頭文字2文字を抜き取り、耳に残る言葉を紡いだ。

 キャラバンでは、各市町が地域の魅力をPR。由布院が町中を走る「観光辻馬車」や「ゆふいん音楽祭」、由布川峡谷、九重町が道路壁面のコケを削って描く「ここのえ苔アート」やミヤマキリシマが山頂をピンクに染める「くじゅう連山」、標高777メートルから景色が楽しめる「九重”夢”大吊橋」、玖珠町が鬼やかっぱなど「童話の里」や転車台が残る「旧豊後森機関庫」、皇室の大嘗祭の献上米にも選ばれた玖珠米「ひとめぼれ」、日田市が「天領日田」のレトロかわいい町並み「豆田町」や一子相伝「小鹿田焼」の窯元めぐり、「ネイルげた」など自分だけのげたが作れる「日田げた」―などを紹介した。

 今回の県西部エリアの連携をリーダーとしてまとめる日田市観光課の三苫真依子主査は「コンテンツはバラバラだが、新コンセプトでは4市町の良さをうまく表現できた。首都圏の女性にゆったりとした空気感を味わってもらいたい」と来訪を呼び掛けた。

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